活動における重点テーマや目標
今や世界スタンダートとなったアアルトデザイン。今でも古びれず、愛され続けるデザインの秘密を探る。ものづくりの視点から家具デザインが生まれるまでを見つめ、手法や技術を明らかにする。
活動の概要
ギャラリーエークワッドで2019年12月から2020年2月にかけて開催した展覧会の第2章。本展では、アアルトの曲げ木の技術に焦点を当て、世界中で愛されるアアルトの椅子で使用されている、無垢材をL字型に曲げる「L – レッグ」と、積層合板による「ラメラ曲げ木」の開発について、成型から商品化までの道を辿る。また、アアルト家具の販売と輸出管理だけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を推進することを目的として設立されたアルテックの歩みを紹介。コロナウィルス感染拡大防止のため開館延期する中、映像や360°カメラ撮影による会場案内「お家ミュージアム」を公開し、海外を含め、多くの反響があった。
活動の特色
アイノとアルヴァ、二人の協働関係から生まれた建築や家具の中から、本展では家具に着目。アアルト・ファミリーコレクションとアルヴァ・アアルト財団から借用した貴重なオリジナル家具とスケッチをもとに、その制作工程を解説しながら魅力を紹介する。アルヴァがデザインした「アアルトベース」をモチーフとした会場構成も見どころの一つ。互いの才能を認めあい、影響しあい、補完しあいながら対等のパートナーとして作品をつくり続けた二人の姿を、世田谷美術館、兵庫県立美術館と続く展示の中で紐解いていく。
