活動における重点テーマや目標
がんに影響を受けた人の心に、建築空間がどのような効果をもたらすことが出来るのか、英国ウエストロンドンのマギーズセンターの建築空間と庭の関係性を考えながら建築の有り様を考える。
活動の概要
マギーズセンターは、1995年にがんで亡くなった造園家のマギー・K・ジェンクスの願いから生まれた「がん患者とその家族、友人のための無料相談支援の場」。この施設は、訪れた人が安心して自らが抱える不安を話すうちに本来の自分の力を取り戻し、生きる喜びをみつけることができる。
有名建築家が多く理念に賛同したマギーズの建築は、庭もコンセプトを担うとても重要な役割を持っている。本展はマギーの理念を通して建築空間と庭の関係性を考える。
活動の特色
最初のマギーズセンターが開設して20年が過ぎた現在、チャリティによる運営にも関わらず、英国内に21、海外には香港、バルセロナ、そして東京にマギーズセンターがある。本展では、建築と庭の写真を中心に、各地のセンターを紹介。また、ウエストロンドン(リチャード・ロジャース設計)の建物の一部と、玄関に続く特徴ある曲りくねった庭(ダン・ピアソン設計)の一部を会場内に再現。本物のグリーンの庭は、実際に訪れるのに近い空間体験を得ることが出来る。また、マギーズセンターの象徴である大きなテーブルや様々な調度品を会場に配置。実際にマギーズセンターにいるような感覚で、建築と庭のデザインが持つ力を体感してもらう。
