活動における重点テーマや目標
小麦粉の研究から生まれた小麦粘土を使い、指先から創り出すクレイフラワー「パンの花」を通して、創作の楽しみ、喜び、癒しを届けるというテーマは、ニップングループの経営理念の柱である社会貢献にも通じる。
活動の概要
クレイフラワー「ルナ・フローラ」教室の運営、作品販売。クレイフラワーの最大の特長は、花びらや葉っぱを一枚一枚、型を使わずに指先と手のひらで成形すること。小学生から90代のご高齢の方まで参加されており、その方に合わせて楽しむことができる。指先を使う作業は、筋ジストロフィー患者の「療育」活動としても評価され、被災地でのボランティア活動も積極的に行ってきた。毎年開催している展覧会では作品のチャリティ販売を行い、社会福祉法人 読売光と愛の事業団や奈良県ユニセフ協会などに寄付をしている。今年度は、創立55周年記念展として、6月から11月に全国5会場で開催予定である。
活動の特色
創始者ジュンコ人見がラテンアメリカで残り物のパンをこねて作る「おもちゃの花」からインスピレーションを得た「パンの花」の小麦粘土を1970年当社が作ったことに始まり現在に至る。小麦粘土で作る「花創り」を通じて、多くの女性たちにポジティブな影響を与え、手作りの花を共に咲かせることで、生きる喜びを互いに見いだしてきた。教室運営に加えて、体力のない病人や障がいのある方でも粘土の感触を楽しむことにより「癒し」「リハビリ」としての効果も期待でき、病院や被災地でのボランティア活動も行ってきた。また、「窯で焼く」「薬剤と混ぜる」工程がなく、自然乾燥のみで完成できるといった特長はSDGsにもつながる活動である。