活動における重点テーマや目標
舞台芸術を裏から支え、優れた業績を挙げておられる舞台技術者、いわゆる「裏方さん」たちに光をあて、そのご労苦に報いるとともに、後継者の人材育成のための一助になることを目指しています。
活動の概要
毎年、全国の舞台芸術関係者等に推薦いただいた候補者の中から、有識者による慎重な審議の上、2名の受賞者を決定いたします。候補者は、大・小道具、照明、音響、衣裳、コレペティトゥア、調律師、狂言方、劇場・ホールの運営などの多様な分野で、舞台づくりに不可欠な仕事をされている方々です。選考は、「舞台を支え、現場で汗を流している」「職場でこつこつと、永年にわたってその道一筋に努力している」「優れた実績をあげている」「後進の指導・育成に尽力している」などの視点で審議いたします。毎年11月頃に日生劇場で贈賞式を行い、受賞者には、賞状・記念品・賞金100万円および終身年金(年額50万円)が贈られます。
活動の特色
私ども日生劇場は、長年にわたる劇場運営を通じて、舞台芸術は多くの分野の優れた人材の結集とその能力の最高度の発揮によってはじめて芸術性の高い舞台が成立する、と考えております。そのなかで、表舞台に立つ演技者、演奏家の方々は評価される機会が多い反面、黙々と精進努力され、舞台の基盤を支えている技術者=『裏方さん』たちはなかなか注目されにくい状況があります。「ニッセイ・バックステージ賞」は、ともすれば陽があたらず、後継者が育ちにくい『裏方さん』の世界に光をあて、その永年のご苦労に報いたいという舞台芸術関係者の熱い思いを具現したものであります。
